29 1月結婚写真のために購入したドレス

「結婚写真の撮影なんてあるのか?」というのは、私が結婚式の段取りについて、実家で家族に説明をしていたときに、父が口にした一言でした。私が説明をしていたのは、結婚式を挙げる前に、フォトスタジオで結婚写真の前撮りをするというもので、そのために2回ウエディングドレスを着ることになるという話をしていました。これは、私の着る予定だったウエディングドレスが、母が昔着ていたウエディングドレスだったからです。

そのため、実家からウエディングドレスを2回持ち出すことになるということを説明していました。

すると父は、こういった結婚写真の前撮りができるということを知らなかったらしく、結婚写真の撮影そのものに驚いてしまったのです。そんな父は、せっかく結婚写真の撮影の日というものを作るのだから、もっとたくさんの撮影を行ってはどうかという提案をしてくれました。父が言うには、私が着るウエディングドレスは、あくまで母のものであることから、私にしかないドレスで撮影を行ったほうがいいのではないかというものでした。そんな優しい提案をしてくれた父は、さらにその私のドレスを購入してくれると言ったのです。これは、父から私に向けての結婚祝いのプレゼントだと言ってくれました。こうして私は、父の言葉に甘えて、結婚写真の撮影専用のドレスを購入してもらうことになったのです。もちろん、ウエディングドレスでの撮影も行うことになっていたため、それと違った雰囲気のドレスを選ぶことにしました。父に購入してもらうため、父と一緒に選んだのですが、そのときの父の様子というと、たくさんのドレスのデザインやカラーの豊富さに驚き、目をキラキラさせていて、少しばかり可愛かったです。そんな父と一緒に選んだのは、パールピンクのバラがあしらわれているデザインのもので、背中に大きなリボンがついているのが特徴的なドレスでした。これを試着してみたところ、父は大いに気に入ってくれて、私はその父の顔を見て、このドレスを購入してもらうことに決めました。自分の好みのドレスであったことはもちろん、何より購入してくれる父の気に入ったドレスであることが1番だと思ったからです。こうして私は、結婚写真の撮影をするにあたって、ウエディングドレスと、このパールピンクのドレスの2着を着て行いました。母に包まれたようなウエディングドレスと、父の想いに包まれたようなパールピンクのドレスは、どちらも素敵なドレスです。